もふもふな毎日

本や漫画の感想などいろいろ

嫌われる勇気を読んで

ちょっと色々とあって人生初めての心療内科を受診してみました。やはり今の時代同じように苦しんでいる方が多いようで、予約はいっぱい。取れた時期には自分の中で7割方解決していたので、診てくださった先生には申し訳なかったのですが…。

人間関係に悩んでいるとのことを伝えたらこの本を処方されました。薬でもカウンセリングでもなく本という笑

一時期話題にもなったしバイト仲間が読んでいたので気になっていた本でした。わりと意欲的に読めたかなぁと思います。

 

以下感想。

プラトンの書いたソクラテスの本のような対話形式で読みやすい

・青年くんの食い掛かり方が厨二病入りつつ悩みは若者らしくて面白い

・目的論:全ての行動は目的によって決定されている。→見方としては面白いです。でもわりと皆が日常で考えることな気がします。人間関係の中で傷つくことを回避するという目的のために孤独を選ぶというのは耳が痛いです。 

・課題の分離:自分の課題と他人の課題を分けること。→面白いですがアドラーが言っている通り実践が難しいです。これをすれば良いというのは頭ではわかっているのですが…。でも自分は自分、他人は他人と思う考え方を身につける手助けにはなりそう?

・より大きな共同体を見る:家庭→市民→地球上の生物のようにより大きなコミュニティに対しての帰属意識を持とうということ。→よく複数のコミュニティを持つとよいと言われますが、より大きなというのは目新しかったです。無理に複数持たなくても考え方次第で複数のコミュニティに帰属できますね。

・褒めるという行為は上下関係を作る、感謝は対等に扱う行為→褒めて育てるのがいいと思っていたのでちょっと驚きでした。育児番組でも褒めるより感謝に重きを置いていたので確かに感謝の方が汎用性も高いし人間関係も良好になりそうです

・いまここを生きる:目的論の上では過去も未来も意味をなさない→人生設計をガチガチに考えがちだったので一瞬一瞬好きなことをして行こうと前向きに考える後押しをしてもらったかなと思います。あとなぜかダイ大を読み返したくなりました。

 

自己啓発本としては形式はカジュアルだけどわりと哲学寄りなので論理がはっきりしていて怪しさはないです。青年くんがたくさん反論してくれるので批判的な観点から文章を読めるのも好きです。

うーんでも自分の悩みについてはよりもやもやしてしまったかも。どうにでもなーれって気持ちになってきたのはそれはそれで良いのかもしれませんが。